Online help for iTacs

データセットを選択します。選択したデータセットによって「element」が変化します。

USER_INPUTを用いたユーザー作成データの利用について

USER_INPUTを選択すると、ユーザーが用意したデータを取り込んで描画することが出来ます。 データをテキスト形式のファイルで用意する場合は、「-element2-」でUPLOAD TXTを選択します。 その後「UPLOAD_TXT」でファイルを選択して、uploadボタンを押すと、データを取り込む事が出来ます。

直接iTacsにデータを打ち込む場合は、「-element2-」でINPUT DATAを選択します。 その後「input txt」にデータを打ち込み、uploadボタンを押すと、データを取り込む事が出来ます。

USER_INPUTのフォーマットに関してはこちらを参照してください。

データ要素を選択します。

要素が多い場合、大きなカテゴリとしてelement1、そのカテゴリ内で詳細な要素をelement2としています。

Vectorボックスをチェックすると、2つめのプルダウンリストが表示され、ベクトルを描くことができます。 その際、X方向は上のプルダウンリスト、Y方向は下のプルダウンリストとなります。 さらに、Stream lineボックスをチェックすると、流線を描くことができます。

また、"x:"の横にあるテキストボックスに任意の数字を入れることにより、Yの値にその指定した数をかけた値を表示します。

SDボックスをチェックすると表示期間での指定要素の標準偏差を描画します。Vector機能とSD機能は同時には使えません。

Derivativeの、lonボックスにチェックを入れると東西微分、latボックスにチェックを入れると南北微分値を描画します。

データの種別を選択します。データの要素によって「HIST」のみのものもあります。

• HIST: 実況値
• NORM: 平年値
• ANOM: 平年偏差
• ANOM_SD: 規格化偏差

表示領域、もしくは平均領域を選択します。緯度、経度ごとにAveチェックボックスをチェックすると、領域平均を行います。 緯度（Lat）と経度（Lon）の値を直接書き換えることも出来ます。

経度-時間断面図を描く場合はLatのAveボックスにチェックを、緯度-時間断面図を描く場合はLonのAveボックスにチェックを入れます。

時系列図や経年変化図を描く場合には、LatとLonのAveボックスにチェックを入れ、1次元のデータにします。

表示するデータの鉛直層を選択します。1層しかない要素に関しては、選択できません。

鉛直断面図を描く場合には、鉛直層の範囲を指定します。

鉛直積算・平均の計算については対応していません。

表示するデータの平均期間を選択します。Aveにチェックを入れると、表示期間での平均をとります。

• ANNUAL: 年平均
• MONTHLY: 月平均
• PENTAD_DAY: 半旬
• DAILY: 日平均

また、AveとYear-to-yearにチェックを入れると、月（MONTHLY）・半旬（PENTAD_DAY）・日（DAILY）平均値を年ごとに平均できます。 この状態で、「Showing period」を1979-2000/12-02と設定すると、1979/80年～2000/01年の冬平均（12?2月平均）を描画します。

また、経年変化の統計解析を行う場合には、Aveのチェックを外し、Year-to-yearにチェックを入れます。 この状態で、「Showing period」を1979-2000/12-02と設定すると、1979/80年～2000/01年の各年における冬平均についての統計解析ができます。

「Running mean」は移動平均を行います。mean periodに平均期間を入れて、指定した平均期間の中央日(月)での値を示しています（平均期間が偶数の場合は、中央日(月)よりも前日(月)となる）。

「Lanczos Filter」はランチョス関数を用いて移動平均を行います。（参考）

mean periodには、ランチョス関数を適用する片側の時間数を入力します。cut off cycleでは、除去する周期を入れます。 左側のみを入力すれば、指定した周期よりも短い周期（高周波）の成分を除去し、 右側のみを入力すれば、指定した周期よりも長い周期（低周波）の成分を除去します。左右どちらも入力も出来ます。

表示・平均する期間を選択します。

• RANGE: 期間を指定します。
• YEARS: 特定年と月の範囲を指定します。
• INDEX: あらかじめ登録されているインデックスを用いて、データ取得、もしくは合成図を作成します。
• 指定した期間内で、選択したインデックスが指定した値より大きい、もしくは小さいときの月平均データを取り出します。

YEARS を指定した際、テキストボックスとテキストエリアが表示されますが、どちらも4桁の西暦で指定します。 テキストエリアの場合は、コンマ区切り、もしくはスペース区切りで指定することができます。

統計解析手法を選択します。

DATA1_DATA2

data1の上に、data2を重ねて表示します。同じ領域を選択する必要があります。

SUBTRACT

data1からdata2を引いた値を表示します。同じ領域、もしくは領域平均した値を選択する必要があります。 data2の期間がdata1に比べ短い場合、data2は最初の期間に戻り、繰り返し差をとります。

COMPOSITE

data2で指定した条件にしたがって、data1の合成図を作成します。 data2は必ず領域平均が選択されます。data2の「data type」で抜き出す期間の条件を指定します。

SIGNIFICANCE_TEST

data1とdata2で指定した平均値において有意性の検定を行います。「contour」表示により有意な地域を影で表します。

REGRESSION_COEFFICIENT

data1に対するdata2の回帰係数を表示します。

• data1はその標準偏差でnormalizeされるので、回帰係数はdata1の１σあたりの傾きとなります。
• data1の期間は、少なくとも２つ以上のデータを含む期間を選ぶ必要があります。
• 格子数が異なるデータ間での格子点ごとの処理は出来ません。
• ラグ相関を行う場合、「lag」の値と時間単位を選択してください。
• また、優位性検定を行う場合の信頼確率を選択してください（コンター表示のときのみ表示されます）。

CORRELATION_COEFFICIENT

data1とdata2の相関係数を表示します。REGRESSION_COEFFICIENTと同様。

EOF_SINGLE

data1の表示領域、表示時間でEOF解析を行います。

第1モードから第3モードまでの固有ベクトルの空間分布、そして時係数を表示します。 「Varimax Rotation」をチェックするとバリマックス回転を行った固有ベクトル、時係数を表示します。 寄与率は、キャプションの「element」の横に記載します。

EOF_MULTI

data1とdata2の2変数でのEOFを行います。解析時間はdata1で設定します。 data1とdata2、それぞれの固有ベクトルと時係数を表示します。以下、EOF_SINGLEと同様です。

SVD

SVD解析を行います。第１モードから第３モードまでの時係数とその時係数との相関係数を表示します。

「SVD area」でSVD解析領域を設定し、「Area」は相関係数の計算領域を設定します。 デフォルトでは同じ要素に係る時定数とデータの相関係数を求めます（Homogeneous correlation map）。

「Heterogeneous correlation map」を設定すると時係数を求めたデータではなく、もうひとつのデータの時係数との相関係数を求めます(data2の時係数に対するdata1の相関、および、data1の時係数に対するdata2の相関係数)。 「Heterogeneous correlation map」の場合は、その物理量が解析の相手の時係数によって説明される割合（VARF, VARiance Fraction）を、「Homogeneous correlation map」の場合は、その物理量が自身の時定数によって説明される割合（モードの寄与率,　VARIANCE）を求めます。

FFT

FFT解析を行います。

• 時系列を指定した場合、指定した時系列と周期ごとのパワースペクトルを表示します。
• 水平面を指定し、「period」（周期）を指定した場合、指定した周期のパワースペクトルを表示します。
• 「Correlation」を指定した場合、ある位相、ある周期の正弦波とdata2の相関係数を計算します。
• 「period」、「phase」を指定した場合、指定した周期と位相（山の位置）を正弦波に用います。
• 「period」を空欄にすると、data1をFFTし、そのパワースペクトルが最大になる周期を正弦波の周期とします。
• 「synchronization」はdata2の指定した領域平均の変動に最も同調する位相（山の位置）を求めます。

WAVELET

WAVELET解析を行います。

• 時系列を指定した場合、指定した時系列と時間と周期ごとのパワースペクトル、および、それを時間平均した周期ごとのパワースペクトルを表示します。
• 「contour」とすると、パワースペクトルの値が、自己相関0.7のred noiseのパワースペクトルの期待値より有意に大きな領域にシェイドをかけます。
• 水平面を指定し、「period」と「time」を指定した場合、指定した周期と時間でのパワースペクトルを表示します。
• 「Correlation」を指定した場合は、FFTと同様に、ある位相、ある周期の正弦波とdata2の相関係数を計算します。
• 「period」、「phase」を空欄にすると、data1のパワースペクトルが最大となる時間、周期を正弦波に用います。

ADD

data1とdata2の和を表示します。同じ領域、もしくは領域平均した値を選択する必要があります。

MULTIPLE

data1とdata2の積を表示します。同じ領域、もしくは領域平均した値を選択する必要があります。

DIVIDE

data1をdata2で割った値を表示します。同じ領域、もしくは領域平均した値を選択する必要があります。

Graphic Optionsについての解説です。詳細設定については後述（Detailed Options for Image xを参照）。

Coloring: COLOR / GREY

カラーとグレー表示の選択を行います。

Drawing: SHADE / CONTOUR / BAR /SCATTER

シェイド、コンター、棒グラフ、散布図表示の選択を行います。

Image Format: gif / png

出力ファイル形式の選択を行います。

Font

フォントの選択を行います。

Show Contour Label

コンターラベルを記載します。

Show Color Bar

シェイド表示を行った際のカラーバーを表示します。

Set Contour Parameters for data1

コンターの間隔、最小値、最大値を指定します。1次元図の場合、最小と最大値を指定出来ます。

Set Contour Parameters for data2

「DATA1_DATA2」で重ね合わせを選択した際、data2のコンターの指定を行います。

Set Vector

ベクトル表示を選択した際、ベクトルの大きさとその値、水平方向に間引く間隔を指定します。

Color Table: rainbow / red-blue / blue-red

カラー表示の際のシェイド、コンターの色を選択します。

Polar Stereographic

指定した極からの、ポーラーステレオ画像を表示します。表示する緯度、経度は「Area」から指定します。

Logarithmic Coordinates

高度断面図を表示させる際、高度を対数変換して表示します。

Reverse the Axes

X軸とY軸を入れ替えます。

Flip the X-axis

X軸の大小方向を反対にします。

Flip the Y-axis

Y軸の大小方向を反対にします。

No Caption

出力結果に設定情報を非表示とします。

Apply All Pics

「analysis method」を「EOF_SINGLE」、「EOF_MULTI」、「SVD」、「WAVELET」、「FFT」とした場合、すべての画像（*1）に対し「Graphic Options」を適用します。 ただし、デフォルトの画像設定（*2）は変更しません。

*1:「apply all pics」のチェックボックスがチェックされていない場合のGraphic optionの適用範囲。

• 「EOF_SINGLE」、「EOF_MULTI」、「SVD」==> 地図画像のみに適用します。
• 「FFT」「WAVELET」　地図画像 ==> スペクトル画像のみに適用します。

*2: デフォルトの画像設定

• FFT:

  周期－パワースペクトル図において、x軸は対数表示でかつ降順表示（flip x）。

• WAVELET:

  時間－周期図において、y軸は昇順表示（flip）かつ対数表示。

  周期－パワースペクトル図において、x軸は対数表示でかつ降順表示（flip x）。

picture size

出力画像の大きさを百分率で指定します。

Graphic Options"のタブの下の、Detailed Options for Image xボックスにチェックを入れると、詳細な描画設定を行うことができます。

lower layer / upper layer

重ね合わせをした画像について、下の画像の設定を行うか、上の画像を設定するかを切り替えます。

• Analysis_methodを設定しない場合、SUBTRACT、COMPOSITE、EOF_SINGLE、EOF_MULTIを設定した場合:

lower layerのみ有効です。

• Analysis_methodでDATA1_DATA2を選択し、かつVectorをチェックしていない場合:

data1がlower layer、data2がupper layerで設定します。

• Analysis_methodでDATA1_DATA2を選択し、かつVectorのチェックしている場合:

data2がlower layer、data1のベクトル図がupper layerで設定します。

• Analysis_methodでSIGNIFICANCE_TEST、REGRESSION_COEFFICIENT、CORRELATION_COEFFICIENTを設定した場合:

有意検定結果がlower layerで、各々の解析結果がupper layerで設定します。

• Analysis_methodでSVDを設定した場合:

相関係数の有意検定結果がlower layerで、相関係数はupper layerで設定します。 時係数の図に関しては、data1の時係数はlower layer、data2の時係数はupper layerで設定します。

• Analysis_methodでFFTを設定した場合:

Correlationをチェックしない場合は、lower layerのみの設定になります。 Correlationをチェックした場合、相関係数の有意検定結果がlower layerで、相関係数はupper layerで設定します。

• Analysis_methodでWAVELETを設定した場合:

Correlationをチェックせず、period、timeを設定しない場合、パワースペクトルの図の有意検定結果がlower layer、パワースペクトルは upper layer で設定します。 Correlationをチェックせず、上記以外の場合、lower layerのみの設定になります。 Correlationをチェックした場合、相関係数の有意検定結果がlower layerで、相関係数はupper layerで設定します。

About Graphics / Axis / Map

設定項目を切り替えます。

• Graphicsは、コンター種類、色関連の設定です。
• Axisは、軸関連の設定です。
• Mapは、地図、海岸線、境界線等の設定です。

apply / apply Default

変更を適用する場合はapply、設定を初期状態に戻す場合はapply Defaultを押します。

About Graphics 上での設定メニュー

contour:

• Style - コンターの線種を設定します。
• Color - コンターの色を設定します。
• Label - コンターのラベルを表示する場合、チェックボックスをチェックします。
• format - コンターラベルのフォーマットを指定します。C言語のprint設定と同様です。
　例：小数点2桁を表示する場合、%.2f。℃表示にする場合、%.0f`3.`1C
• thickness - コンターラベルの太さを設定します。
• size - コンターラベルの大きさを設定します。
• skip interval - ラベルをコンターいくつごとに表示するかを設定します。
• contour line thickness - コンターの太さを設定します。
• levels - コンターの値をコンマ区切りで指定します。
• color - コンターの色をコンマ区切りで指定します:
• Color TableをRainbowとした場合。colorの0がwhiteとなり、15がgrayとなります。
• Color TableをRed-Blue、Blue-Redとした場合、21が赤となり、56の白まで薄くなり、91までに青となります。
• thin contour - levelsでコンターの値を指定した後、チェックすると指定したコンターの間に線を引きます。入力する値は、その間に描画する線の太さを設定します。
• not to draw - 描画しないコンターの範囲を指定します。

marker type: 地点データ、一次元データのマークの形を設定します。

• line: 1次元データの線種、色と太さを設定します。
• grid: グラフの格子線の種類、色を設定します。
• vector label: Set Vectorを設定した状態で、設定します。凡例の表示、矢羽の長さ、矢頭の大きさを設定します。
• define rainbow color: レインボーカラーを指定します。「levels」に伴う「color」と同じ設定方法です。

color bar:

• portrait - チェックすると縦表示にします。
• X/Y - カラーバーの中心位置を設定します。X/Yの両方を指定する必要があります。
• scale - カラーバーの大きさを設定します。

About Axis 上での設定メニュー

• x label: チェックをはずすとX軸を表示しません。
• format: contourのformatと同様です。
• title: 軸のタイトルを表示します。半角英数字のみです。
• color: 軸の色を設定します。
• thickness: 軸ラベルの太さを設定します。
• size: 軸ラベルの大きさを設定します。
• label: 「interval」軸ラベルの最小と最大、間隔を設定します。
• levels: 軸ラベルの値を設定します。
• label position: offsetで、軸からの正負の距離を設定します。sideで上軸か下軸を設定します。
• value: 軸が座標等でなく、値を示している際、表示する値の範囲を設定します。
• y label: 「x label」と同様です。

About Map 上での設定メニュー

• map: チェックを外すと、地図を表示しません。
• quality: 地図の解像度を設定します。
• coast line: 海岸線の線種、色、太さを設定します。
• political boundaries: 国境の線種、色、太さを設定します。

• 「JRA-3Q」は、288×145 1.25×1.25度格子、最大45層
• 「SAT」は、144×73、2.5×2.5度格子
• 「MGDSST」は、1440×720、0.25×0.25度格子
• 「MOVE-G3」は、360×361、最大60層

UPLOAD TXTとINPUT DATAでは同じフォーマットとします。日付、データで縦方向には日付の降順で並べます。

例:

#comment
#undef = 9999
#element = test
2008, 1, 1, 273.0
2008, 1, 2, 274.0
2008, 1, 3, 275.0
2008, 1, 4, -9999
・・・

• 文頭に#があれば呼び飛ばします（コメント）。
• undefは#undefで与えることができます。無い場合は-9999とします。
• #elementで表示要素名を指定することができます。省略もできます。
• 日付は年、月、日で固定とします。
• 「average period」によって、どのフィールド（年月日）を見るかを決めて、それ以外は無視します。
• 「daily」の場合、「show period」の期間をそのまま読みます。
• 「pentad day」の場合、該当日以下、前該当日までの日付まで平均します。
• （1月1日とshow periodで指定すれば、1月1～5日まで平均します。1月1日しかないなら、その値のみとなります。）
• 「monthly」の場合、年と月のフィールドのみを見ます。同じ年、月のフィールドがあれば（続けば）それらを平均します。
• 「year」の場合、年のみのフィールドを見ます。処理は「monthly」と同様に同じ年のデータがあれば平均します。
• 「show period」の範囲のデータがない場合、undefとして表示、計算します。